2026/09/04
焼き鳥店で人気のある「軟骨」。
コリコリとした独特の食感が特徴ですが、メニューを見ると「やげん軟骨」と書かれていることもあれば、「ひざ軟骨」と書かれていることもあります。
同じ軟骨でも、この2つはまったく違う場所にある部位です。
今回は、やげん軟骨とひざ軟骨の違いを見ていきましょう。
やげん軟骨はどこの部位?
やげん軟骨は、鶏の胸骨の先端付近にある軟骨です。
細長い形をしており、周囲に付いた肉と一緒に焼き鳥や唐揚げなどに使われます。
名前の「やげん」は、昔の薬をすり潰す道具である「薬研」に形が似ていることが由来とされています。
やげん軟骨そのものはコリコリしていますが、周囲には肉が付いているため、軟骨の歯ごたえと鶏肉の旨みを同時に楽しめるのが特徴です。
ひざ軟骨はどこの部位?
一方のひざ軟骨は、その名前の通り鶏の脚の関節付近にある軟骨です。
やげん軟骨と比べると丸みがあり、小さく硬め。
噛んだときに「コリッ」とした強い歯ごたえを感じやすい部位です。
居酒屋などで「軟骨の唐揚げ」として出てくる小さな丸い軟骨は、ひざ軟骨が使われていることがあります。
食感はどう違う?
やげん軟骨とひざ軟骨では、同じ軟骨でも食感が少し違います。
やげん軟骨は細長く、周囲の肉と一緒に食べることが多いため、
「肉の柔らかさ+軟骨のコリコリ感」
という二つの食感を楽しめます。
一方、ひざ軟骨は軟骨そのものの存在感が強く、より硬めでしっかりした歯ごたえを楽しみたい人に好まれます。
なぜ軟骨はコリコリしている?
軟骨は骨とは異なる組織で、関節などで衝撃を吸収したり、動きを滑らかにしたりする役割があります。
骨ほど硬くない一方、普通の筋肉よりもしっかりした弾力があります。
この組織の違いが、焼いたときにも残る独特のコリコリした食感につながっています。
やげん軟骨は炭火焼きとも相性が良い
やげん軟骨を焼き鳥にすると、周囲に付いた肉の脂や旨みと、軟骨の食感を一緒に楽しめます。
炭火で焼けば表面には香ばしさが加わり、中心には軟骨らしい歯ごたえが残ります。
塩でシンプルに仕上げれば、鶏肉と軟骨それぞれの味を感じやすくなります。
レモンや柑橘を少し合わせたり、ハイボールや生搾りサワーと楽しんだりするのもおすすめです。
一羽の鶏にはさまざまな食感がある
これまでご紹介してきたように、鶏にはさまざまな部位があります。
ハツは心臓で、プリッとした弾力。
砂肝は筋胃で、コリコリとした歯ごたえ。
ぼんじりは尾の付け根周辺で、脂の旨みが特徴。
そして、やげん軟骨は胸骨の先端付近にある軟骨です。
同じ鶏から取れる部位なのに、味も食感もまったく違います。
これこそが、焼き鳥の面白さのひとつです。
やげん軟骨とひざ軟骨の違いを覚えてみよう
簡単にまとめると、
やげん軟骨
→ 胸骨の先端付近。細長く、周囲の肉と軟骨を一緒に楽しめる。
ひざ軟骨
→ 脚の関節付近。小さく丸みがあり、しっかりした歯ごたえを楽しめる。
同じ「軟骨」という名前でも、実際には取れる場所も形も食感も違います。
次に焼き鳥店で「やげん軟骨」を見つけたら、ぜひ細長い形にも注目してみてください。
どこの部位なのかを知ってから食べると、コリコリした一本からも鶏という食材の奥深さを感じられるかもしれません!!