2026/09/01
焼き鳥店で人気のある「ぼんじり」。
表面は香ばしく、中からは脂の旨みが広がる独特の美味しさを持つ部位です。
名前は知っていても、「鶏のどこにある肉なの?」と疑問に思ったことがある方もいるのではないでしょうか。
ぼんじりは、鶏の尾の付け根周辺にある肉です。
お店や地域によって「ぼんぼち」「さんかく」「テール」などと呼ばれることもあります。
ぼんじりはなぜ脂が多い?
ぼんじりを食べると、もも肉やむね肉とは明らかに違う脂の多さを感じます。
尾の付け根周辺には脂肪が多く蓄えられているため、焼くと脂が溶け出し、ぼんじり特有のジューシーな味わいが生まれます。
この脂こそが、ぼんじりの大きな魅力のひとつです。
下処理が大切な部位
ぼんじりは、そのまま串に刺して焼けばよいという部位ではありません。
尾の付け根付近には「尾脂腺」と呼ばれる器官があります。
鳥が羽づくろいをするときに使う油分を分泌する器官で、焼き鳥として使用する際には状態を確認しながら適切に処理します。
さらに骨や余分な部分を取り除き、串に刺しやすい形へ整えていきます。
一串になるまでに、意外と手間のかかる部位なのです。
炭火との相性が良い理由
ぼんじりを焼いていると、脂が溶けて炭へ落ちます。
その脂によって炎が上がることもあるため、焦がしすぎないよう火加減を見ながら焼く必要があります。
適切に焼き上げると、表面には香ばしさが生まれ、中にはぼんじりらしい脂の旨みが残ります。
外側の香ばしさと内側のジューシーさ。
この対比が、ぼんじりの美味しさです。
塩とたれ、どちらが合う?
ぼんじりは脂の旨みが強いため、塩でシンプルに仕上げても十分に美味しく楽しめます。
塩によって脂の甘みが引き立ち、ぼんじりそのものの特徴を感じやすくなります。
一方、たれで焼けば、脂の濃厚さに甘辛いたれと炭火の香ばしさが重なります。
どちらが正解というものではなく、好みによって違った楽しみ方ができます。
一羽から取れる量にも限りがある
ぼんじりは尾の付け根にある小さな部位です。
一羽から取れる量が限られているため、焼き鳥では希少部位のひとつとして扱われることがあります。
小さな部位ですが、脂の旨みと弾力のある食感があり、存在感の強い一本です。
焼き鳥は「部位」を知るとさらに面白い
ハツは心臓。
砂肝は筋胃。
せせりは首周辺の肉。
そして、ぼんじりは尾の付け根周辺。
同じ鶏でも、体のどの部分なのかによって、脂の量や筋肉の発達、食感は大きく異なります。
焼き鳥が面白いのは、一羽の鶏からまったく違う味わいの串が生まれるところでもあります。
次にぼんじりを食べるときは、ぜひ表面の香ばしさだけでなく、中から広がる脂の旨みにも注目してみてください。
「なぜこの部位はこんなにジューシーなのか」を知ってから食べると、いつもの焼き鳥が少し違って感じられるかもしれません♪