2026/08/30
スーパーや魚屋、飲食店などでよく耳にする「青魚」という言葉。
サバやイワシ、アジなどを思い浮かべる方が多いと思いますが、そもそも「青魚」とはどのような魚なのでしょうか。
実は「青魚」は、生物学上の正式な分類名ではありません。
一般的には、背中が青色や青緑色を帯びた魚をまとめて「青魚」と呼んでいます。
代表的な青魚は?
代表的なものには、
・サバ
・イワシ
・アジ
・サンマ
・ニシン
などがあります。
これらの魚の多くは海の中を活発に泳ぎ回る魚で、背中側が青っぽく、お腹側が白っぽい色をしています。
なぜ背中が青く、お腹が白い?
魚の体色には、海の中で目立ちにくくする役割があると考えられています。
海面側から魚を見ると、その背景には暗い海が広がります。
青や濃い色をした背中は、上から見たときに周囲の海へ溶け込みやすくなります。
反対に、魚を下から見上げると背景には明るい海面があります。
そこで腹側を白っぽくすることで、下から見たときにも目立ちにくくなります。
このように上下で体の色を変える仕組みは「カウンターシェーディング」と呼ばれ、魚以外の海洋生物にも見られます。
青魚に多いDHAとEPAとは?
青魚について調べると、よく登場するのが「DHA」と「EPA」です。
どちらもオメガ3系脂肪酸の一種です。
DHAは「ドコサヘキサエン酸」、EPAは「エイコサペンタエン酸」の略称。
サバ、イワシ、サンマなど脂の多い魚には、DHAやEPAが比較的豊富に含まれています。
ただし、「青い魚だからDHA・EPAが多い」というより、魚の種類や脂質量、季節などによって含有量が変わると考えた方が正確です。
魚の脂は季節によって変わる
同じ種類の魚でも、一年中まったく同じ味ではありません。
産卵時期や餌、水温、回遊などによって魚の状態は変化します。
旬を迎えて脂が乗ったサバやイワシを食べたときに、強い旨みや濃厚さを感じることがあるのはそのためです。
魚料理では「何の魚なのか」だけでなく、「いつ獲れた魚なのか」も味を考えるうえで大切な要素になります。
青魚は鮮度も重要
青魚は脂質を多く含む種類も多く、保存状態によって香りや味わいが変化しやすい魚でもあります。
そのため刺身として食べる場合には、鮮度だけでなく、適切な温度管理や処理が重要です。
魚によっては酢締め、塩焼き、煮付けなどにすることで、それぞれ違った美味しさを楽しむこともできます。
「青魚」は魚を知る入口
青魚という言葉は正式な生物分類ではありません。
しかし、サバ、イワシ、アジ、サンマなど、私たちの食卓になじみ深い魚を知る入口としては、とても分かりやすい言葉です。
魚の種類、旬、脂の乗り方、調理方法。
こうした違いを知っていくと、同じ魚でも季節によって味が変わることや、それぞれに適した料理があることが見えてきます。
次に青魚を食べるときは、ぜひ魚の種類だけでなく「今はこの魚のどんな時期なのだろう?」というところにも注目してみてください。
魚を食べる楽しみが、もう一段深くなるかもしれません!!