2026/08/25
焼き鳥店のメニューでよく見かける「ハツ」。
レバーや砂肝などと並ぶ人気の内臓系の串ですが、名前を知っていても「鶏のどこの部位なのか」までは知らない方もいるのではないでしょうか。
ハツは、鶏の「心臓」です。
英語の「heart(ハート)」が名前の由来とされ、地域やお店によっては「こころ」と呼ばれることもあります。
心臓は、全身へ血液を送り出すために絶えず動き続けている筋肉です。
そのためハツには、もも肉やむね肉とは違う、プリッとした弾力のある独特な食感があります。
内臓と聞くと「クセが強そう」と感じる方もいるかもしれません。
しかし、ハツは適切に下処理すると、レバーとはまた違った比較的食べやすい味わいを楽しめます。
焼き鳥として美味しく仕上げるために重要なのが下処理です。
ハツを開くと内部には血液のかたまりなどが残っている場合があるため、状態を確認しながら丁寧に取り除いていきます。
こうした下処理は、焼いたときの味や香りにも関わる大切な工程です。
そしてハツの魅力を活かすには、火入れも重要です。
加熱が不足すれば食品衛生上の問題がありますが、必要以上に火を入れれば水分が抜け、ハツならではの弾力やジューシーさが失われやすくなります。
焼き鳥は、小さな一串だからこそ火入れの違いが仕上がりに表れやすい料理でもあります。
味付けでは、塩でシンプルに仕上げればハツそのものの旨みや食感を感じやすくなります。
たれで焼けば、香ばしい炭火の風味と甘辛いたれが重なり、また違った美味しさを楽しめます。
お酒なら、すっきりした日本酒や焼酎、ハイボールなどと合わせてみるのもおすすめです。
焼き鳥には、せせり、砂肝、レバー、ぼんじり、やげんなんこつなど、一羽の鶏からさまざまな部位が使われます。
それぞれが違う役割を持つ部位だからこそ、食感や味わいにも個性が生まれます。
次にハツを注文するときは、「これは鶏の心臓なんだ」と少し意識しながら食感を味わってみてください。
いつもの一本から、焼き鳥の奥深さをさらに感じられるかもしれません。