2026/08/17
日本酒のメニューを見ると、「純米酒」「純米吟醸」「純米大吟醸」という名前をよく目にします。
どれも「純米」と付いていますが、一体何が違うのでしょうか。
まず、これらに共通しているのは、基本的に米・米こうじ・水を原料として造られる「純米系」の日本酒であることです。
大きな違いのひとつが「精米歩合」です。
日本酒造りでは、原料となる米の外側を削って使用します。精米歩合60%なら、玄米の重さに対して60%が残るまで磨いたという意味です。
一般に「純米吟醸酒」は精米歩合60%以下、「純米大吟醸酒」は50%以下という基準があります。
では、米をたくさん磨けば必ず美味しいのでしょうか。
実は、そう単純ではありません。
純米大吟醸は米を大きく磨き、低温でじっくり発酵させることで、華やかで繊細な香りを楽しめるものが多くあります。
一方、純米酒は米そのものの旨みやコクを感じられるタイプも多く、料理と一緒に楽しむ食中酒として魅力があります。
純米吟醸は、その中間的な存在として、米の旨みを残しながら吟醸酒らしい香りや軽やかさを楽しめるものもあります。
もちろん、日本酒の味は精米歩合だけでは決まりません。
使用する酒米、酵母、水、発酵温度、製法、蔵元の考え方など、さまざまな要素によって香りや甘味、酸味、旨みが変わります。
そのため「純米大吟醸だから純米酒より上」というより、それぞれに違った魅力があると考えると、日本酒選びがもっと楽しくなります。
例えば、繊細な白身魚のお刺身には香りが穏やかな純米吟醸を合わせたり、旨みの強い焼き鳥には米のコクを感じる純米酒を合わせたりするのも一つの楽しみ方です。
日本酒を選ぶときは、価格や「大吟醸」という名前だけでなく、「今日は何を食べるのか」を基準に選んでみてください。
料理と日本酒、それぞれ単独では気づかなかった美味しさに出会えるかもしれません。